経営全般

株価が変動する理由

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金融市場

魅力的な商品やサービスを開発することができ、さらにそれを売る力があれば、それだけで年商五億円までは可能です。

しかし、それを越えて五十億円、百億円規模の売上を目指そうというならば、商品市場のことだけしか知らないというのは大きなハンディキャップになるといわざるを得ません

会社というのは、商品やサービスを売って利益を稼ぐ商品市場だけではなく、お金でお金を稼ぐ金融市場(マネーマーケット)を利用することもできます。そして、会社の規模を拡大するために、後者の有効活用は不可欠です。

そこでこの記事では、株式会社フロイデ会長兼シニアパートナー 坂本 桂一さんが著書『年商5億円の「壁」のやぶり方』で語られている、「株価が変動する理由」をご紹介します。

坂本桂一

㈱フロイデ会長兼シニアパートナー、事業開発プロフェッショナル、山形大学客員教授。アドビシステムズ㈱(当時社名アルダス㈱)を設立しページメーカーをはじめて国内に独占契約で導入、日本のDTP市場をゼロから創造した。専門は、新規事業創出、ビジネスモデル構築、M&A。㈱フロイデ

株価が変動する理由

ベンチャー企業の社長のなかには、当社は上場しているわけではないので株価なんて関係ないという人がたまにいますが、それはとんでもない勘違いです

昨日登記したばかりだろうが、東証一部に上場している企業だろうが、株式会社であるかぎりは何も変わりません。まったく同じ原理で動いているのです。

もちろんほかのベンチャー企業が一部上場企業になるまでには、越えなければならないいくつもの段階がありますが、それにしても両者はまったく縁もゆかりもないところに存在しているわけではないのです。

そして、社長がこのことを知っているかどうかで、会社の成長スピードはまったく変わってきます。だから、資本主義における株式会社の成り立ちや、株式の意味、株価形成のメカニズムなどの基本的なことは、いまは必要ないと思っても、知っておいてほしいのです。

株式会社の意味』では、株式会社の意味を、株式会社という仕組みが生まれた、一六世紀から一七世紀にかけての大航海時代を例にご紹介しました。

そこで、ここでも大航海時代を例にあげます。

▪航海前

アジアの物産を買い付けるために総額七十億円のプロジェクトが組まれ、一口十億円で、王室が四口、貴族Aが二口、貴族Bが一口とそれぞれ出資しました。この時点で一株あたり三十億円で売れると考えています。その株が十億円です。

▪アフリカ南端 大嵐発生

出発後数日が経って、アフリカ南端の喜望峰のあたりで海が荒れて大型帆船が何隻も沈没したという噂が、出資者の貴族Bの耳に入りました。
沈んだのが自分の出資した船「ビクトリア号」かどうかわからないものの、もしそうなら手元にある十億円の株券は紙くずになってしまいます。不安になった貴族Bは友人の貴族Cに「急に現金が必要になったので、五億円でいいから株券を買ってくないか」ともちかけました。たくさんの船が沈没しているという情報を知らない貴族Cは、喜んで貴族Bから株券を五億円で購入しました。

▪インド到達

数カ月後、貴族Bは港のパブでアジア方面から帰ったばかりの船員から、ビクトリア号がたくさんの荷物を積んでボンベイの港を出発したのを見たという話を聞き、慌てて貴族Cのところに走り、株券を五億円で買い戻したいと申し出ました。
ところが、その話は貴族Cもすでに知っていて、十五億円じゃなければ売れないといいます。しかし、いくらなんでも十五億円は高すぎると思った貴族Bは、買い戻すのをあきらめました。

▪消息不明

一年が経ちました。しかし、ビクトリア号は帰港予定日になっても姿を現しません。どうやら嵐を避けるために、数ヶ月前に通常の航路を外れたらしいのですが、それ以来消息がまったくわからないのです。
そこで貴族Bは再度貴族Cのところに行き、株券を十億円で売ってほしいと交渉しました。帰港が遅れていたので貴族Cも一抹の不安を感じていたのか、今回はすんなり交渉に応じてくれました。

▪帰港

ほどなく積み荷を満載したビクトリア号が港に姿を現しました。商品はすぐに売り切れ、貴族Bは三十億円の配当を受け取ることができました。

このように、この価格なら買ってもいいという人の間で折り合いがつけば、そこで株価が決定します

つまり、株価というのは、その時々の人々の期待や思惑によって形成されるものなのです。このメカニズムは現在も変わりません。またマーケットでも相対取引でも同じことです

年商5億円の「壁」のやぶり方をもとに編集)

 

『年商5億円の「壁」のやぶり方』
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